石巻市 を後にし 女川町 に向かいました。
海沿いの国道398号をそのまま北上!と考えていましたが、立ち寄ったガソリンスタンドの店員さんに止められました。
止められたというよりもオススメしないというニュアンスでしょうか。地元の人でも女川を越えた辺りから道路事情が把握できないらしいのです。
基本的に細い山道なのですが、震災後の土砂崩れでガタガタになった道路を応急処置的にアスファルトで固めただけで、路盤の状態がかなり悪いとの事。
車体の裏側(底面)を傷める可能性があり、普通車での走行は避けた方が良いみたいです。
逆に手前の女川町までは行くことを勧められました。女川の光景は地元の人にとってもかなり衝撃的だったようで、せっかく来たのであれば是非見てほしいとの事。
かなりの大回りになってしまいますが、被災地の方からオススメされては行かないわけにはいきません。
店員さんと別れる際、「ただし、女川は何も無いですよ。」と言われましたが、今一つ意味を理解できずに出発。
しばらく山道を走り続け、そこを抜けると閑散とした光景が。
地図を見ると女川町。
ホントに何も無いんだな、と拍子抜けしていると。
何かが横たわっている。。。
津波で倒された建物のようです。外壁ALCの3階建重量鉄骨の建築が基礎ごと転がっている。
この時初めて壊滅した町の跡地だという事に気付きました(血の気が引く。。。
周囲があまりに綺麗な更地だったので、元の状態を想像出来なかったのです。
唯一高台で津波を逃れた大きな施設に向かうと、そこには地域の医療センターが。
どうやらこの辺で機能している施設はここだけみたいです。(後で知りましたが、女川町地域医療センターという名称です)
更に周囲を見渡したく、医療センターの裏手にある階段を上り進めると
そこには神社が。
息切れしながら振り返り、町を見渡すと。
大きな医療センター以外には何もありません。
元の街並みを想像すると言葉がありませんが、今は瓦礫の撤去が進み、復興するため前進してるとポジティブに考えるしかないようです。
医療センターの駐車場には仮設で造られたラジオの放送局(女川の災害FM)。
そして色々な施設が入っているプレファブが。
しばらくは食事のできる場所が見つかりそうにないので、ここで早目の昼食。
プレファブの1室を使ったカフェです。
マンションのLDKのような作りで、賄ってるのも女性一人。もちろんセルフサービスです。味はともかく(失礼w)自分たちができる事を自分たちの力でやろうとしている精神は素晴らしい。
ちなみに震災復興のボランティアで難しいのはこの辺です。
震災直後は炊き出しや物品の支給など被災者にとってありがたい行為が、時が経つにつれて自分で立ち上がろうとしている人の努力の邪魔をする。
自立するために少しづつ商売を始める被災者がいる中、ボランティアが無料で物資を支給しに来るので商売にならなくなってしまうらしいのです。
善意が自立の邪魔をしてしまうって皮肉ですよね。
そんな女川を後にしようと建物を振り返ると
いちいち泣ける。。。
もちろん署名してきました!
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