北野アレイの次は ROSE GARDEN (ローズガーデン)です。
こちらも北野アレイと同じ1977年竣工ですが、厳密に言えば半年くらい先に竣工しています。
北野異人館街よろしく北野町界隈の安藤建築は、レンガタイルとコンクリート打ち放しが定番ですね。
鉄やアルミ等の金属下は雨水が集中するので汚垂れが目立ちますが、全体的にはレンガのエイジング効果でとても味があります。(設計者の都合の良い解釈?w
側面の壁は道路のカーブ合わせながら3枚に分割し、角度をつけながらシフトさせています。
この3枚の壁は、異人館通りの棟、中庭、裏手の駐車場側の棟の3ブロックで構成され、坂に合わせた床レベルの切り替えが上手いと思いました。
裏手の外壁はコンクリート打ち放し。
こちらも北野アレイ同様に外壁を塗装しているので、ノッペリ感は否めません。
建物の中に入ると小さいながらも中庭があります。
青空が見える小さな中庭は安藤さんらしいですよね。
狙ったのかは分かりませんが、この中庭の吹き抜けはレンガよりもコンクリート打ち放しの方が明るく感じます。
上から見下ろすとこんな感じ。
隣の建物が正面に見えますが、外壁に配管されたダクトが何だかもう。。。笑
建物内の通路に屋根が無いのが新鮮です。
これも安藤さんらしい設計で、敷地内にもう一つの小さな街がある感じ。
さすがに安藤さんの “初期の名作” といわれるだけあって、40年以上も前にこんな挑戦的な建築を創っていたことが驚きです。
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