STARS展 2人目は 李禹煥 (リ・ウーファン) の展示。
もの造りを生業としている私のような人間は、もう一度物事を原点に戻って考えるキッカケになる作品です。
関係項
砂利敷の中にフローリングが敷かれ、その上に板ガラス。
そのガラスを自然石が割るという建築を造っている人には胸の痛い作品(笑)
自然を壊しながら造ったモノを自然に創られたモノに壊されているような印象を受けました。(この解釈が合っているかどうかは知りません。笑)
関係項—不協和音
李さんの作品はコンセプトが明快で二項対立で表現されているため難しいことを考える必要はありませんが、自分の思考に置き換えて特定の答えを出そうとすると出口のない迷路に入ってしまいます。
対話 (2019年)
情報が溢れて頭でっかちになりがちな現代社会で、思考をリセットすることは意外と難しいですよね。
先を見据えるばかりで原点に戻るという思考すら忘れてしまいがちです。
物事を対比で考えるというのは、何かを得ることよりも忘れていたことや見落としていることを再認識する手段のように私は考えています。
対話 (2020年)
李さんの作品は、観ている時よりも観た後の方が感じるものがある気がします。
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